2010年1月22日金曜日

爪楊枝

手のひらからトゲがでていた。
引っ張ってみると爪楊枝の先、3センチくらいありそうな、もの。
よくみると、もう一本、探ってみるとまだある。
血は出ない。しばらくしてみてみると、また一本、二本。
結局片手から、20~30本くらい出てきた。
「これはちょっと不思議な症状だぞ」と集めた爪楊枝の先を観ながら思う。

手のひらをふとみると、
‘細切れのレバーが沢山入っている発泡スチロールのトレー'
が皮膚を透けてみえている…そんなカンジに見えた(なんだそれ?)
ちょっと古くなって、酸化して変色している部分もある。
よ~く観てみると全部小さい赤黒い歯車状の何かだ。ちょっと気持ち悪い。
掌をこすり合わせてみると、見えなくなった。
ちょっと痛い。そりゃ、無理もない。
あんなに沢山の楊枝が入っていたのだ。
マキロンを塗ろうか、オロナインか…
最初にマキロンを塗って、そのあとオロナインを濡ればいいのか。
でもこれから料理をするから、マキロンだけか…

そんなコトを考えた。しばらく時間が経った。その間何をしていたのか…
分からない。

犀川の下菊橋の桁につくってある離れに移動する。
我が家が川遊びをする時に利用する、離れ&屋敷の出口だ。

ウチはちょっとした名家なのだ。

見下ろすと遊覧船が派手なアナウンスと共にジグザグに移動している。
ディズニーが新しく始めたアトラクションだ。
危機一髪を演出しながら、派手にUターンを繰り返している。
乗客は気づかないらしいけど上から見ると、ホントに川岸ギリギリを通っている。
今にぶつかるよね。
乗客には見えないトコロで、二人の水兵が焦ってバタバタ動いているのが見えた。
ホントに危機一髪だ。
橋桁には、アザラシが何頭かいる。これもディズニーが餌付けをしているらしい。
近寄っても全然逃げない。

下に降りると増水していて、いつもは歩いて川岸まで渡れるのにちょっと無理。
都合良く小さい筏が流れてきたので、それを足で操って慣れた感じで川岸に渡る。
周りに沢山の観光客がいる中、そういう場所に自宅の離れがあるコト、
筏を慣れた様子で操っているコトなどが優越感をくすぐる。
観ている人達もちょっと羨ましそうだ。
アザラシたちも近寄ってくる。

そのまま川沿いに建つ、母校の小学校の裏の道へ向かう。秋に咲く桜が何本も満開の綺麗な夕暮れだった。
桜のいい香りを一杯に吸い込みながら、良い気分で歩いた。



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