2009年1月28日水曜日

ウツボカズラ

ジロウが
「今日のお祭りに屋台を出すから、元締めに挨拶に行く」というので、
私も一緒について行った。

古い小さい薄暗い商家の、番頭が座っていそうな場所に元締めは座っていた。
彼以外は誰もいなかった。ジロウが彼に向かって中腰になり
「おひけぇなすって~」みたいなカンジではじまる挨拶をはじめた。
自分もとりあえず中腰になってじっとしていた(笑)

話も終わり「まあ、頑張りな…」みたいな、打ち解けた雰囲気になってきたので
私はトイレを借りるコトにした。(お酒を飲んで寝るから、よくトイレに行く夢を観るんだ)

たたきの奥にある…と言われドアを開けてみると片一方の壁が床から天井まで全部ガラス張りの小さい個室になっていた。
あとの壁はタールを塗った様な焦げ茶色の板張りだった。
ガラスの向こうは、雑草が生い茂る小さな庭みたいなスペース。
一応外からは誰も入れないらしい。
一メートル先くらいに隣のウチの古い崩れかけた土塀があった。
午後の光を浴びて薄茶化ていた。
確かに誰にも見られないから、これでいいんだろう。
外を見ながらなんて、なかなか洒落ている。

外をよく見てみると、雑草だと思っていたモノのほとんどは、ウツボカズラだった。
こんな場所に群生して…大丈夫なのかな。
なんて思いながら、

初めて実際に、お目にかかるその食虫植物に、ちょっと見とれていた。

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